夫や妻の不貞行為が許せず、証拠を撮って相手の男(女)に慰謝料を請求してやる!
と考えている方はたくさんいらっしゃいます。
ご自分で、相手の方に内容証明を送付したり、誓約書を交わしたりする方もいらっしゃいますが、ご自分で対処することはなかなか難しいことです。
費用は安く済ませて、たくさん相手から慰謝料を取りたいと思っていると思いますが、安く抑えようとしたばかりに、高くつくこともあります。
特に、お金だけではなく、親権問題や資産があれば尚のことです。それぞれの方にそれぞれの事情がありますので、私どもは、できるだけ弁護士に依頼することをお勧めします。
弁護士に必ず依頼する
配偶者の不貞で一番傷ついているのは、今これを読んでいるあなたでしょう。それから家族だと思います。その傷ついている精神状態で、相手女性または男性に対して、やりとりができるでしょうか。
調査報告書を受け取り、配偶者の不貞の証拠を目の当たりにしたときの衝撃は言葉で言い表せないことでしょう。
怒りや悲しみ、憎しみもあふれ出てくるかもしれません。
できることなら相手に接触しないで人生を過ごした方が、どれほど気がラクなことでしょう。
「弁護士なんてとんでもない!お願いしたことないし」
と思っているかもしれませんが、それほど重く考えないでください。
弁護士は法律のプロです。慰謝料だけではなく、親権や養育費、離婚問題等、調停や裁判の判例を元に御依頼者にとって、一番いい方法を考えてくださいます。
弁護士は駆け引きにも長けています。
最終目的(金銭)を理解していますので、最終的に損をできるだけしないような請求の仕方を相手にします。確かに弁護士費用はそれなりにかかります。
契約時に30万円ほど(弁護士事務所により、金額はまちまちです)更に慰謝料がとれたら、請求の1割位がかかります。
それだけかかっても、ご自分の精神的苦痛からいくらか逃れられるなら、高い料金ではないと思います。
また、浮気の証拠は写真が無いとダメでしょう?
と思っている方も少なくないと思います。
事実を本人も相手も認めている、ラインやメールでの明らかな証拠がある、等も証拠の一つです。もちろん、有無を言わせない為には写真等は欲しいところです。
そこで、探偵会社に依頼をする場合の注意点を。
ある探偵会社に浮気調査をお願いし契約したとします。
「配偶者は浮気していることは明らかだから、支払いを済ませたので、後は証拠を待つのみ」
なんてのんびり構えていると、大変なことになります。
契約時や後、調査中に、こんなこと言われていないでしょうか。
相手との接触があり、ホテル等に入った場合
「浮気の証拠は宿泊先(ホテル等)を見続け、出た所を撮影するので、長時間になります」とか「裁判の証拠には、宿泊先等に入った所や出た所、相手が出た所まであった方が有利です」とか「朝、宿泊先から出る所だけでは証拠にならない」など。
もちろん、嘘ではありません。有無を言わせない有力な証拠になります。
ただ、調査費用はどれだけかかるのでしょうか。旅行等でシティホテルで宿泊の場合を考えてみましょう。
食事を済ませ、21時頃ホテルに入室した場合、9割近くの方はホテルから出ません。そして、そのまま就寝。翌朝、朝食をホテルで済ませ、都合に合わせた時刻にチェックアウトをするでしょう。
翌朝の都合により、退室する時間はまちまちですが、殆どの方は8時以降にチェックアウトをします。
上記の流れで行くと客室やホテルから出ない時間約10時間ほども調査をすることとなり1時間1万円の契約でも10万円がかかります。
A探偵会社
最終電車や消灯がわかれば消灯するまで見続け、翌日は始発電車に合わせてスタート。また、翌日の行動や就寝時間を考慮し、翌日のスタート時間を設定
B探偵会社
ひたすら見続ける
あなたならどちらを選びますか?
もちろん、ラブホテルや交通手段がタクシーや車での場合などは変わってくると思いますが、旅先です。対象者達が就寝している間も見続ける必要があるでしょうか。
ある弁護士はこう言いました。
「浮気をしている事実があるのに、真向から否定する人はなかなかいない。また、裁判をやりたがる人もほとんどどいない」と。
私もこの話を聞いたときは、もっともだと感じました。
ですので、不貞の証拠としては、見続けなくても証拠となると考えられます。
ですから、証拠を押さえてもらったけど、慰謝料分調査費用かかっちゃった、では本末転倒です。
最終的にかかる費用を考えて探偵会社をよく検討してみてください。