探偵が行う浮気調査にも、不貞の結果がとれるなどの成功する時もあれば、交通事情により、見失ったりする時もあります。
実際の探偵はコナン君でもなければ、金田一少年でもなく、じっちゃんの名にかけて、の探偵もいません。ただの普通の人間です。
もちろん、同じ探偵とはいえ、経験の多い者浅い者、腕のいい者悪い者、感のいい者悪い者と、色々な探偵がいます。
しかし今回は、探偵のたんなるヒューマンエラーではない失敗、裏を反せば成功へのカギとなるものを、実際に起こった例から、いくつかご紹介したいと思います。
対象者に浮気調査をしていることがばれないようにする
これは当たり前のことです。
契約書類をテーブルに置いていたら、片付けるのを忘れて見られた等、そんな人いるの?と皆さん思われると思いますが、実際にいらっしゃるのです。
契約書を盗まれた!どうしよう…なんて言われたこともありますが、依頼者様の早とちりなどもあります。保管には充分注意しましょう。
依頼者様が喧嘩の際に、浮気調査して証拠を掴むようなことを言ってしまった、調査日にいつもと違う行動を取り、対象者に怪しまれる、などもよくあります。調査日に、依頼者様様がそわそわしたり、やたら対象者に出かける時間を聞いたり、玄関先まで見送りに出たり、日常やらない行動は対象者に警戒心を与えがちになります。いつもと変わらない日常を過ごすようにして下さい。
対象者の行動等は、事実のみ探偵に説明する
依頼者様の経験上で対象者の行動を予測することも可能ですが、予測や想像は、あらかじめ予想であることを伝えて下さい。想像を事実の用に伝えることは、浮気調査する上でマイナスとなる場合があります。
例えば、「駅までは自転車を使用せず、必ず歩く、自転車を使用する時は近くのスーパーに買い物行くときだけ。だから、歩きの時だけ調査してくれ」と言われると、調査は歩きのみで考えます。でも実際は駅まで自転車で行き、駅前のスーパーに自転車を駐輪し、電車で移動、ということがありました。上記のようなことは、皆さん当たり前にお話することです。
でも、上記をどのように伝えればよいのでしょう?
「駅までは自転車を使用せず、歩くと思う。自転車を使用する時は近くのスーパーに買い物に行くときだけだと本人は言っていたが、実際は分からない」と伝えれば、徒歩や自転車に対応する調査となります。
また、依頼者様の想像が当たっている場合もありますので、事実なのか、想像なのか、明確に伝えることは必要です。
探偵経験の浅い調査員や人生経験の少ない調査員は沢山の情報に混乱します。例えば、対象者の行動を、今こう動いているから、次はこう行動するはずだ。依頼者様はそう言っていた。
しかし、人は次に何をするかなんて、本人にしかわからないのです。人はパートナーのことを、自分だけはなんでも知っている、と思いたいものですが、人がいつトイレに行きたくなるか、飲み屋に忘れ物をして、急にUターンし走り出すか、誰にもわかるはずはありません。
もちろん情報は多いほうが、いいのですが、依頼者様の想像や予想はかえっマイナスになることがあります。探偵には、実際にあったことだけを話すようにしましょう。
探偵に嘘を言わない、隠し事をしない
よくあることとして、以前に他の探偵会社で浮気調査を依頼したことを隠す事です。なぜ隠すのか、探偵会社によっては浮気調査の内容によって、調査料金が変わることがあります。
そこで出てくるのが、以前の調査で失敗しているとか、失敗とまではいかないまでも、対象者に警戒心をあたえてしまったなどの場合、料金が上がる可能性がある為、探偵を頼むのは、初めてだと、嘘をついてしまう依頼者様がいらっしゃいます。
これをやると、同じ失敗を繰り返すことに、なりかねません。
また、同調査を繰り返すこととなります。
結局、お金の無駄遣いになります。正直にお話ししたほうが、調査費用の節約になりますし、調査成功にも繋がります。
依頼者様が、浮気調査の指揮をしてしまい失敗してしまうケースがあります。
依頼者様のなかには、ここはこう動くように。そこに行ったら、すぐにどこどこに行ってくれ。など、探偵に細かく指示を出し指揮をとってしまうと、成功する確率は下がってしまうのは事実です。
せっかくお金を出しているわけですから、プロに任せた方が、成功する確率は上がるはずです。
たとえば、対象者の勤務先にて退勤から調査開始。20時頃には会社を出るハズとのお話でしたが、対象者は勤務先から出てきません。でも、勤務先の電気は点灯しているから、まだ残業しているのでは、と想像しますが、依頼者様は違いました。
「とっくに出ているはずだから、相手の女の家に行ってくれ」と。
もしかしたら、調査開始前に外出し、直帰してしまったのかもしれませんが、残業してる可能性も十分あります。
こちらは、上記の説明をし、今回は見続けた方がよいと説得、なんとかご理解いただき、張込を続けました。
22時過ぎ、対象者は勤務先から出て、相手女性と飲食し、別れ、相手女性は情報の自宅へ帰宅。
この場合、なぜ20時で対象者が勤務先を出るハズと依頼者様は思っていたのか。その理由は「残業手当が20時までしかついていないから」でした。
皆さんお気づきですよね。これも先述の思い込みです。「残業手当(時間)=会社にいた時間」と思いがちですが、手当がつかなくてもサービスでも残業をすることもありますし、部下を待っていたのかもしれません。もしくは仕事ではなく、ダラダラ会社にいたのかもしれません。女性との待ち合わせに時間を潰していたのかもしれません。
今回の件は私たちの説得のかいあって、不貞行為はなかったにしろ、相手女性の映像、居住先が判明しました。
もし、依頼者様の言った通りの行動をしていたらどうなっていたのでしょうか
結局、相手女性宅に、相手女性のみ現れ、対象者はどこで何をしていたのか分からないだけです。
万が一、勤務先から出てこなかった場合でも、退勤時間前又は勤務中に会社から出ていることも分かりますし、次回の浮気調査に有効な情報として残ります。
こういった結果からも、依頼者様は思ったことを述べることはいいことですが、最終的にはプロの意見を聞き入れた方がよいということです。
依頼者様の意見をどうくみ取るか、探偵会社の違いがあります
大手に多い、依頼者様とお話しするのが専門の営業マンの場合、会社として、そして営業マンとして、契約がとれれば、調査内容はどうでもいいと、考えてしまう傾向にあります。
そうなれば、契約をとるまでが最大の勝負となり、なんとしても、契約をとるために、依頼者様の要望は何でも安請け合いします。いくら調査経験のない営業マンとはいえ、探偵業界に何年も関わっている者なら、依頼者様の要望にこたえられるか、それとも無理か、わかっているはずです。しかし契約が欲しい営業マンは、できないこともできると言って契約します。
つまり、依頼者様が調査の指揮をとることによって、不都合が起こっても別にいいと思っているわけです。
依頼者様が言った通りに調査して失敗しても、依頼者様の言った通りに調査した結果、と言い訳ができます。
ちょっと話しがずれてしまったようですが、信じられる探偵会社をみつけ、そして、その探偵に任せることが、調査成功につながる近道です。
先ずは何があっても対象者に浮気調査をすることがバレないこと。これが重要です。